ワルイアソビ


-13-

ラブホに入り、俺たちは部屋に行くと一緒に風呂に入った。
シャワーを浴びてベッドに行くと、武我はすぐに俺にキスしてくれた。
さっき、武我の言葉を聞いてから、俺はもう完全に舞い上がっていた。
マジで、武我が俺のものになったのか。
付き合おうって、そういう意味でいいのか。
なんだか、グルグル、グルグルと頭の中で色んな言葉が回って、仕舞いには、もう、何も考えられなくなってた。
気が付くと、俺はただ武我に縋って夢中で喘ぐだけだった。
「ふっ…ん……んんっ…」
厭らしく、甘ったるい声が鼻から抜ける。
今にも泣きそうで、狂い出しそうなほど興奮して、ヤバイほど頭がぼうっとしていた。
「すげ…、晶、もうヌルヌル…」
唇を離すと、武我が俺のを触って言った。
キスだけでギンギンに勃起して、ホントに俺は見っとも無いぐらい濡らしてた。
武我が軽く触っただけで、身体が跳ねそうになる。この時、俺の状態は、確かに普通じゃなかったんだろう。
昨夜、あのセイジとかいう男の前では冷えていくばかりだった俺の心も身体も、武我が相手だと、まるで中から溶け出しそうなほど熱くなる。
股を開いて、両手を後ろへ回すと俺は自分の指でアナルを開いて武我を見上げた。
「もう、ほしっ…。武我…」
そんな俺を見下ろして、武我はゴクッと喉を鳴らした。
「そんな煽んなって。解さなきゃ無理だろ?切れちまうぞ…」
「けど、俺……んぁっ」
武我の長い指がクッと指し込まれ、俺は思わず仰け反った。
もう、ちょっと触られたらすぐにイッちまいそう。
「こっちまで滴って…、晶のだけで十分イケそうだ…」
「ふっ……ふ…ふっ…」
武我の指が動く度、もうヤバイぐらいに声が出そうで、俺は必死に唇を噛んだ。
足の指が無意識に縮こまって、シーツの弛みを掴んだ。
武我の指は入り口を開くように動いてるだけなのに、チンコの先まで嘘みてえにビクビクする。
「まだ、解してるだけだぜ。そんなに、いい?…乳首もこんなに勃起して、ヤラシイ…」
言いながら、武我のもう一方の手が俺の乳首を摘んだ。
「んぁぁ……っ」
嘘みてえ。
ちょっと摘まれただけなのに、まるで電気が走ったみてえで、俺は軽くイッちまった。
「おい、晶…」
腹の上に、ビュッとザーメンを吐き出した俺を見て、武我は驚いて目を見張った。
「んっ……俺ッ…」
カーッと顔が熱くなる。
恥ずかしくて、俺は武我から顔を背けた。
「やべえ…、エロ過ぎだって、晶…」
言うと、武我の指が俺の中から出て行った。
「我慢出来ねえわ…。いい?」
「うん…」
俺は顔を元に戻し、武我を見上げた。
武我の親指が、俺のアナルを開き、勃起したチンコがグリッとその中に入ってきた。
「んっ…ああ…」
まだ痛かったけど、そんなのは興奮によって消されてしまった。
「ふぁぁぁぁ……ッ」
じゅっと、武我のが中に納まった途端、俺は猛烈な射精感に襲われて激しく仰け反った。 チンコの先から、ザーメンが大量に吐き出されるのが分かる。
目の前がチカチカして、快感で息も出来なかった。
「晶…ッ」
多分、射精と同時に俺のがギュッと閉まったんだろう。武我が、苦しそうに俺の名前を呼んだ。
けど、俺は自分じゃどうしようもない。
武我を咥え込んだままで、イキ続けた。
「あっ…ああんっ……」
終わっても、余韻で、俺の身体はまだビクビクと何度も跳ねた。
「すげ……。ヤバイって、晶…」
言うなり、武我の顔が降りて来て俺の唇を塞いだ。
俺はまた、夢中でしがみ付き、馬鹿みてえに喘いで武我の唇を吸い捲くった。
「ふ…、淫乱」
唇を離すと、そう言って武我がニヤッと笑った。
「ん…」
俺はボーっと武我を見つめながら頷いた。
「俺のチンコ、好きか?」
俺はまた頷いた。
「うん、好きだ…」
「ホントに、俺のだけ?」
訊かれてまた頷く。
「うん…、武我のだけだよ」
すると、武我はクスッと笑って俺の額から濡れた髪を掻き上げた。
「仕方ねえ…。信じてやるか」
「うん…」
俺はもう一度頷くと、武我の首に腕を回した。
「奥まで突いて?武我のチンコで俺ん中擦ってくれよっ…」
また、ゴクッと武我の喉が鳴った。
両手が俺の太腿を痛いほど掴んで持ち上げる。
同時に、武我の腰が引かれて、俺の中で動いていく。
「くっ…吸い着くッ…」
武我の眉がセクシーに眉間に皺を作りながら寄せられた。
それだけで、末期の俺はうっとりとなった。
「あっ……あ…、あ…、ああっ……」
グッグッと、武我が動き始め俺はまた喘ぎ出した。
「いいぜ…、もっとエロい声、聞かして…。晶の声、すげえクるッ」
言われなくたって、俺は喘ぐのを我慢なんか出来なかった。
武我に揺すられる度に、甘ったるい声が口から飛び出す。
射精したばっかのチンコがまた、腹の上でギンギンにおっ勃って揺れた。



終わった時、俺は啼き過ぎて声が出なかった。
「……ン?ビール飲みてえ?」
自分の出したザーメンで汚れた俺の身体を、武我は拭いてくれた。その腕を引っ張ると、武我は顔を上げてそう訊いた。
「ん…」
俺が頷くと、武我は笑って立ち上がった。
「待ってな」
そう言うと、武我は冷蔵庫へ行き、缶ビールを2本持って戻って来た。
「ほれ」
1本を俺に差し出し、自分もプルトップを起こすとまたベッドに登って俺の隣に横になった。
ゴクゴクと一気にビールを流し込み、渇ききった喉を潤している俺を眺めながら武我はまた笑った。
「一体、おまえ何回イッたんだよ?まったく、絶倫だよなぁ…」
そんなの、俺だけじゃねえじゃん。
それに、女相手ならこんなに数こなした事なんか無かった。
「武我だからだ。自分がイかした癖に……」
ガサガサの声で俺が言うと、武我は顔を近づけてきながら言った。
「その声も、いろっぺえな…」
チュッ、と唇が重なり、すぐに舌が忍びこんできた。
絡み合わせて、何度も擦り合う。
すると、もうカラカラだと思ってた俺の身体は忽ち熱く火照りだした。
「そんなに、俺の事好きか?」
訊かれて、俺は多分、潤み切った目で見上げたと思う。
「うん…、好きだ。すげえ、好き……。俺、もうなんもいらねえ…」
クスッと、武我が笑う。
「やべえって…。可愛過ぎなんだよ、晶…」
また唇が降りて来て、俺は目を瞑った。
舌を絡めている間に、ちょっとビール味のする武我の唾液が入って来て、俺はそれを喉を鳴らして飲み込んだ。
「もう1回…、延長するか?」
囁かれて、またゾクゾクと震える。
「ふっ…、んっ…、んっ」
キスの合間に、俺は何度も頷いた



「あー…、しんどい…」
ぐったりと机に上半身を預けると、後ろの席の伴田が椅子を蹴ってきた。
「なんだよ?晶。おまえ、サボりだと思ってたら、マジで具合悪かったん?」
「仮病じゃねえって…。ああ、もう、すっげえ病気、俺……」
ふざけて言ったが、マジで昨日、武我とヤり過ぎて俺はくたくただった。
立ち上がると、まだ腰がふらふらする。
今日は、体育は見学しよう。
「武我も昨日居なかったしよー、2人でどっかで遊んでんのかと思った。なに?風邪か?まさか、インフルエンザじゃねえよな?」
「ちげえよ。俺の病気はさ、不治の病だし…」
「なんだ?それ」
馬鹿にしたような伴田の声が聞こえ、俺もちょっと笑った。
「恋の病ってヤツ?」
言いながら、俺は教室の反対側に居る武我をじっと見つめた。
「はぁぁ?なーんだ、そりゃ」
呆れたような伴田の声が聞こえたが、もう俺は気にも留めてなかった。
だって俺は、カッコいい俺の“彼氏”を眺めるのに、超、忙しかったから。
俺の視線に気付き、武我がフッと俺を見た。
そして、無意識かそれとも意識してか、左の頬をグイッと撫でた。
思わず吹き出しそうになり、俺は慌てて顔を反対側に向けた。
そこには、いつの間にかでっかい湿布が貼ってあった。
そして多分、その下には琴音に叩かれた指の痕が付いているに違いなかった。
「ごめん…」
小さい声でボソッとそう言ったが、勿論武我に聞こえる訳がない。
ホントは走って行って、抱き付いて、あの湿布を貼った頬っぺたにチューしたいぐらい嬉しかった。
けど、そんなの無理だし。
その代わり、後で何でも言う事をきいてやろう。
多分、武我もそのつもりに違いない。
ぶん殴られてまで、俺の為に琴音と別れてくれたんだ。それを楯に、きっと俺に我が儘言うに決まってる。
だってさっき、俺を見たヤツの目は、ちょっと凶暴な感じがしなかったか?
しただろ?なあ?