orangette


姉から送られて来たそのお菓子は、苦みのあるオレンジピールを甘いチョコでコーティングしたものだった。
最初は甘くて、最後は少し苦い。
だが、それが美味しい。
3本目を口に入れて、大樹は柔らかい砂糖漬けのオレンジを噛んだ。

あの日、真澄は国分のことを“ただの友達”だと言った。

大樹を誤解させてしまったと言って謝ってくれた。
だから、大樹はもう何も言わず、真澄の言葉を信じると決めたのだ。
だが、本当は知っていた。
やはり、真澄の心は自分から国分へと移ってしまったのだ。
あの後、部屋に来た国分との話を大樹は聞いてしまった。
熱の所為で大樹が眠っていると思い込んでいたのだろう。2人とも玄関での話し声が全部聞かれていたとは思わなかったのだ。
「今は無理だよ。あんな大樹を放っておけない」
辛そうに言った真澄を遮るように国分は言った。
「何言ってんだよ?真澄だって、面倒臭がってたろ?趣味も合わないし疲れるって」
「けど、嫌いになった訳じゃない。兎に角、今は駄目だ…。もう少し、大樹が落ち着くまで…」
「それは、具合が良くなったらって意味?看病と付き合うのは別だろ?はっきりさせない方が、大樹だって可哀想だ。期待持たせるなよ」
「大樹は繊細なんだよ。体の具合が悪くて弱ってる時に、追い打ち掛けるようなこと出来ない」
辛そうな真澄の声だった。
それだけで、大樹は泣きたくなった。
やはり自分は、真澄に無理をさせているのだ。
哀れな自分を棄てられずに、真澄は苦しんでいるのだ。
渋々納得して、国分が帰ると、真澄は粥の入った小鍋を持って部屋に入って来た。
「大樹?大樹?」
軽く揺すられて、大樹は目を開けた。
「お粥出来たよ。食べて薬飲んで」
「…うん。ありがと…」
そう言って起き上がると、大樹はベッドから降りた。
熱い粥を茶碗によそい、真澄はスプーンと一緒に大樹に渡した。
だが、大樹はすぐには食べようとせず、真澄の顔を見た。
やはり、真澄は自分と別れたかったのだ。別れて国分と付き合うつもりだったのだ。
「熱いか?大樹、猫舌だからな」
「うん…」
やっと一匙すくい、大樹はスプーンの上の粥をふぅふぅ吹いた。
「気を付けて」
「うん…」
用心深く粥を口に運んだ大樹に真澄は優しく言った。
何時も優しい真澄。
誰にでも優しい。例え、恋人ではなくなっても、優しさは変わらないのだ。
思えば、最初から自分は特別ではなかったのかも知れないと大樹は気づいた。
大好きで、憧れて、告白したのも自分だった。
受け入れてくれたから、同じ気持ちなのだと思った。
キスして、抱いてくれたから、好かれているのだと思った。恋人同士になれたのだと思っていた。
だが、それは全て、自分だけが思っていたことだったのかも知れない。
ただ、可哀想だから傍に居てくれただけなのかも知れない。
自分は国分のように、綺麗でも魅力的でもない。
それなのに、愛されてもいないのに、何時までも大樹が真澄の傍に居るのは、国分からすれば腹立たしいことだろう。
だが、真澄はまだ別れを切り出してはいない。
“もう、いい”と大樹は言ったのに、それを否定してくれた。
だから、大樹は気づかないふりをしようと思った。
はっきり言われるまで、何も気づいていないふりをするつもりだった。
(だって、真澄は違うって言ったから。国分のことは俺の勘違いだって言ったから…)
粥を飲み込むと、大樹は真澄を見て笑みを浮かべた。
「美味しい…」
「そうか?熱で、味分かんないからだろ?」
笑いながら言った真澄に、大樹は首を振った。
「違うよ。ほんとに美味しいよ」
「なら、良かった」
「……ごめんね?約束、あったのに…」
大樹の言葉に、真澄は少し眉間に皺を寄せると、手を伸ばして、汗で張り付いた大樹の前髪を払った。
「だから違うって。約束してた訳じゃないよ。そんなこといいから、もっと食べて。それに着替えた方がいいな。随分汗が出たみたいだし…」
そう言うと、立ち上がってクローゼットから大樹の下着と寝間着を出してきた。
「身体も拭こう。タオル絞って来るから」
元気になったら、今度こそ、別れを告げられてしまうのだろうか。
そう思うと、大樹は治りたくないと思った。
「ほんと、細いなぁ、大樹は」
背中の汗を拭いてくれながら、真澄は言った。
何度も見て、抱いている身体なのに、今更気づいたように言うのは、改めて誰かと比べたからだろうか。
「もっと、太った方がいい?」
「え?いや、大樹の細さは痩せてるって言うよりか、華奢なんだよな。太るとイメージ違うよなぁ」
「抱き心地悪くない?」
大樹の言葉に真澄は笑った。
「何言ってんの」
身体を拭いてもらって着替えると、大樹は薬を飲んでまた横になった。
「もう、いいよ?薬飲んだし、後は寝てれば治るから。明日、バイトじゃなかった?講義も朝からあるんでしょ?帰って、ゆっくりして?」
相変わらずガサガサした声だったが、大樹は懸命に笑みを浮かべて言った。
すると、真澄はまた眉間に皺を寄せた。
「何言ってんだ。まだ、熱下がってないし、さっき立ち上がるのもフラフラだったろ?俺のことはいいから、自分がゆっくり寝ろよ」
「うん…」
頷くと、大樹は目を閉じた。
「ちょっとコンビニまで行ってくるな?」
声を掛けられたが、大樹は目を開けずに、また頷いた。
治りたくないと思ったが、やはり、早く良くならなければとも思った。
真澄に負担を掛けてはいけない。
何でも言うことを聞いて、束縛しないように気を付けて、明るく振舞うように頑張れば、棄てられないで済むだろうか。
もっと、真澄の好きなものを好きになるように努力して、国分と同じように趣味を合わせて、もっと真澄を楽しませる会話が出来るようになれば、もう少し傍に居られるだろうか。
(元気になったら、真澄の好きなロックのCDを借りに行こう。それから雑誌も…)
もう遅いかも知れないが、何もしないよりはいい筈だ。今まで、甘え切っていた自分が悪いのだから。
真澄さえ傍にいてくれるなら、何にも要らない。だから、好きになってもらえるようにしなくては、と大樹は思った。



結局、真澄は大樹の部屋に泊まって、そこから大学へ行った。
熱は下がったが、大樹の声はまだガサガサしていて、食欲もなかった。
だが、午後から講義があるので、様子を見て学校へ行くつもりだった。
今日、真澄はバイトへ行く筈だった。
学校を休むと、またバイトを休んで大樹の部屋に来てくれるかも知れない。それは嬉しいが、させてはいけないと大樹は思った。
何度もうがいして、シャワーを浴びてさっぱりすると、少し体調が良くなった気がした。
昼前に部屋を出て、学食で昼食をとってから授業に出ようと思い、真っ直ぐ学食に行って食券を買っていると、ゼミの先輩、佐久間に会って声を掛けられた。
挨拶すると、佐久間は顔を顰めた。
「なんだ、大樹、酷い声だな?風邪か?」
「はい…。済みません、聞き辛くて」
「いや、それはいいけど、大丈夫なのか?」
心配しているのか、まだ、顔を顰めたままで佐久間は言った。
「大丈夫です。熱は下がったので、後は喉と声だけで…」
「そうか?無理するなよ?」
「はい。ありがとうございます」
話している所へ、大樹の姿を見掛けたらしく、真澄がやってきた。
「大樹、来て大丈夫なのか?今日は寝てればいいのに」
やはり、眉間に皺を寄せ心配そうに真澄は言った。
「うん、大丈夫。もう、熱もないし、午後から必修の授業だけ出て、すぐに帰って寝るよ」
「そっか。じゃあ、無理しないで早く帰って休めよ?」
そう言うと、真澄は大樹の返事を聞いて、すぐに行ってしまった。
その先には、国分の姿があるのを、大樹は気づいていた。
「なーんだか、あっさりしてんなぁ…」
呟くように佐久間が言うのを聞いて、大樹は少し驚いて彼を見た。
「おまえら、付き合ってんだろ?相手が調子悪いってのに、あんなもんか?」
「い、いや、真澄は今朝まで看病してくれてたんですよ。ちゃんと心配してくれてますから」
「ふぅん…?」
まだ、釈然としない様子だったが、佐久間は食券を持って大樹と一緒にカウンターに移動した。
「これが俺の彼女だったら大変だけどなぁ。冷たいっつって、口も利いてくれなくなるぞ」
「そうなんです?」
苦笑しながら大樹はそう言い、食券を出してカウンターに並んだ。
佐久間はA定食だったが、大樹は喉ごしのいい麺にした。それなら少しは食べられるだろう。
用意してもらった食事を受け取り、二人は空いていた窓側の席に座った。
暫く、他愛のない話をしながら食事をしていたが、窓の方を向いていた佐久間が何かに気づいて視線を動かした。
「あいつら、最近、よく一緒に居るなぁ」
大樹が振り向くと、少し離れた所に、楽し気に笑いながら話をしている、真澄と国分の姿があった。
「そうです…か?」
気のない風を装って大樹は視線を戻した。
「あいつらどっちも目立つからな、目に付くのかも」
「そうですね。目立ちますよね、二人とも…」
確かに国分は奇麗だし、人を惹きつけるオーラがある。地味な自分とは違うと大樹は思った。
(誰から見たって、真澄に似合うのは俺の方じゃない…)
麺を一口すすり、大樹は顔を上げた。
「趣味が合うらしくて…。二人とも、ロックとか好きなんですよ。俺はそっちは全然なんで」
「おまえとは被る趣味ねえの?」
訊かれて、大樹は一瞬考えてしまった。
「うーん…、映画とかは観たいの被りますね」
「ふぅん。じゃあ、よく行くんだ?一緒に」
「はい」
最近では映画も殆ど観に行かなくなったが、大樹は笑みを浮かべて頷いた。
「どんなんが好きなんだ?ジャンルとか」
「ああ…。アクションとか、あとSFが好きかなぁ」
「あ、じゃあ、あれ見たか?今公開中の…」
少し目を輝かせてそう言ったところを見ると、佐久間も好きな映画らしい。SF超大作のシリーズ物の第3部が丁度公開されているのだ。
「ああ…。観たいねって話はしてたんですけど、予定が合わなくて、まだなんです」
半分嘘をついて大樹は言った。
本当は、観たいと言った大樹に真澄は頷いたが、一緒に観ようとは言ってくれなかったのだ。
「そうなん?映画なんてさ、朝イチかレイトショーでもよけりゃ、多少予定があっても行けるぜ。あの映画、来週の金曜で終わりだから、急がないと終わっちまうよ」
「ホントですか?じゃあ、今回は諦めようかな…。真澄と観るなら、やっぱり映画だけで終わりじゃなくて、ご飯くらい一緒したいし…」
観に行かない言い訳として、大樹はそう言った。
すると、佐久間は少し片眉を上げて大樹を見た。
「なら、俺と行くか?俺も、彼女があの手のは興味ないから一人で行こうかと思ってたんだ」
「え?いいんです?でも、彼女さん怒らないかな?」
大樹の言葉に佐久間は少し笑った。
「友達と映画行くくらいじゃ怒らねえって。女の子とってなったら、そりゃ許してもらえねえけどさ」
佐久間の言葉に大樹も笑った。
「それも、そうですね」
二人とも午前中の授業が無い日なら平日でも行けるということで、予定の合う日に朝一番の上映に行くことにした。
少し躊躇う気持ちもあったが、多分、自分が誰と出掛けようと、真澄は気にしないだろうと大樹は思った。
(妬いてくれるくらいなら嬉しいけどな…)
心の中でそう呟き、大樹はひっそりと苦笑した。
午後の授業を終えて帰途に就いたが、声の調子も良くなってきたし、大樹は真っ直ぐ帰らずに本屋に寄ることにした。
ロックの雑誌を買おうと思ったのだが、結局、どれを買っていいのか分からずに、適当に選んでしまった。
本屋を出た並びに、小さいがビンテージ物のセンスのいい服を置いている店があって、そのウィンドウに掛かっていたジャケットが目に付いた。
(真澄が好きそうだなぁ…)
そう思って眺め、ふらりと入ると、シャツを畳んでいた30代らしい男が笑みを見せて“いらっしゃい”と言った。
背が高くすっきりとした体つきで、計算された無精髭がお洒落だった。服も当然、店の物を身に着けているのだろう、センスが良かった。
ビンテージ物が多いせいか、値段は安くない。だが、真澄が好きそうな服が沢山あった。
(結構するなぁ。あのジャケットも高そうだな…)
そう思ってウィンドウの方に近づくと、さっきの店員が声を掛けてきた。
「それ、カッコいいよね?」
「あ、ええ。友達が好きそうだなって…」
「そう?そうだなぁ…、君なら…こっち?」
言いながら、ポールに掛かっていたジャケットを外し、男は大樹に見せた。
細身の、ユニセックスな感じのジャケットで、クラシカルな生地が高級そうだった。
「こういう感じ、着たことないけど…」
服を体に当てられて大樹は少し戸惑った。
服屋で強く薦められるのが余り得意ではない。お洒落をしている訳ではない自分を知っているだけに、気後れしてしまうのだ。
それでも、折角なので鏡で見てみようとした時、扉が開いて童顔な可愛い感じの女性が入って来た。
「みっちゃん、ごめーん。遅くなった…。あ、いらっしゃいませー」
どうやら彼女もこの店のスタッフらしく、大樹に愛想よく笑って見せた。
「どう?紗那の熱」
声を落として男が言うと、彼女は少し眉を寄せた。
「まだ少し…。みっちゃんのお昼が済んだら、私はまた戻るわ」
「そうか…」
言いながら、男はふと何かに気づいたように大樹を見た。
「君、大学生だよね?バイトしてる?」
「え?いえ…。今のところは…」
大樹が答えると、男は何故か眼を輝かせた。
「じゃあ、うちでやらない?」
「え?うちって、ここで?」
驚いて大樹が聞き返すと、女性の方も期待を込めて大樹を見た。
「先月、バイト君が実家に帰るんで辞めちゃってね、困ってんの。うち、夫婦でこの店やってんだけど、まだ娘が小さいから、奥さんも忙しくてね。俺なんて、昼飯食えない時もあってさ」
どうやら彼は店員ではなく、この店のオーナーらしい。さっき言っていた紗那というのが娘なのだろう。
「でも俺、喋るの下手だし、センスも悪いし…」
大樹が戸惑っていると、オーナーが励ますように肩を掴んだ。
「いやいや、君、可愛いしさ、うちの服似合うと思うよ。喋るのは大丈夫、無理に薦めたりしなくていいし、聞かれたことだけ答えればいいしさ」
「そうそう。貴方、華奢だから女性物の方が似合うね。……こっちとか…」
そう言って、奥さんの方が女性物の服を選んで大樹に当てた。
「さすが夢ちゃん。分かってるなぁ」
臆面もなく自分の女房を褒めると、当てられた服と大樹を見て、店主は満足げに頷いた。



結局、週に3日ほど働くことになり、その他はオーナー夫人の夢子が店に出られない時にもランダムに出勤するという条件でアルバイトをすることになった。
オーナー夫妻はどちらも気さくで感じがいいし、大樹もそろそろアルバイトをしようかと思っていたので、これも何かの縁だろうと思った。
早速、明日から来て欲しいというので、オーナー夫妻に着回しの利く服を何点か選んでもらい、大分値引きをしてもらって買って来た。
今までに着たことのないタイプの服だったが、それを着て大樹は次の日、学校へ行った。
教室に入ると、仲のいい友達の大森が近づいて来て、少し驚いた顔をした。
「お、大樹、何か今日違うなぁ。イメチェンか?」
「うん、まあ。おかしい?」
「いや、いいよ。カッコいい」
「ほんと?」
会話をしている処へ国分が入って来て、やはり大樹に近づいて来た。
「へえ?どうしたの?随分変わっちゃって」
「うん…、バイト先のオーナーに選んでもらって…」
「ふうん、いいじゃん。今までの萌袖?みたいなのよか、全然いいよ」
身体の小さい大樹が普通サイズの服を着ると、どうしても袖が長くなったりしてしまう。それを、少し皮肉っぽく国分は言った。
「ありが…と」
一応、礼を言った大樹に肩を竦めると、国分は奥の方の席に歩いて行った。
「なんだあれ?随分上からじゃね?」
面白くなさそうに大森が言った時、後ろで声がした。
「国分が何か言ったの?」
訊かれて、大樹がハッとして顔をそちらに向けると、そこには真澄が立っていた。
「あ、あの…、服、褒めてくれたんだ」
笑みを浮かべて大樹が答えると、大森は不服そうな顔で言った。
「褒めたのか?あれ。何だか俺には嫌味っぽく聞こえたけどな」
「そんな事ないよ。国分はセンスいいから目に付いたんだと思う。俺…、ダサいから…」
すると、今まで黙って聞いていた真澄が眉を寄せた。
「ダサいって、国分が言ったの?」
「ううん、違うよ。ほんとに褒めてくれただけ」
「……そか。うん、ほんと凄い似合ってるよ、大樹。これ、女性用じゃないの?」
「うん…」
大樹がアルバイトをすることになった事と、その店で選んでもらって買ったことを話すと、真澄は少し驚いたようだった。
「え?大樹、”CLOSS”でバイトするの?俺、あの店好きなんだよ。何着か買ってる」
「そうなの?知らなかった…」
それは本当だった。真澄と一緒に服を買いに行ったことは無かったので、どんな店に行っているのか知らなかったのだ。
「そか、あのオーナー、センスいいよね。でも、女性物を男でこんなに着こなせるヤツ、中々居ないよ。凄いね、大樹」
少し嬉しそうに真澄が言うのを聞き、大樹も嬉しかった。
「やっぱ、大樹くらいの体形じゃないと無理だよな」
大森がそう言うのに頷いて、真澄は大樹を促すと席に座った。
国分の所へ行かないで自分の隣に座ってくれたことが、大樹は嬉しかった。
やはり、あの店に行って良かった。
まさか、真澄がこんなに喜んでくれるなんて思わなかった。
本当に縁があったのだと大樹は思った。
「バイト入る日教えて?今度行くよ」
真澄にそう言われたが、大樹は慌てて首を振った。
「だ、駄目だよ。来るなら、少し慣れてから来て。恥ずかしいから…」
大樹の言葉に、真澄は笑みを浮かべた。
「分かった。じゃあ、来てもいいって思ったら教えて?服、見たいし」
「俺も行くよ。大樹のイメチェンしたの見たら、どんな服置いてあるのか興味出たし」
「うん…」
二人に言われて大樹は嬉しかった。
特に、真澄が笑顔になってくれたことが本当に嬉しかった。